どちらに進むか迷ったら

てっしー先生

2023年02月06日 12:32

おはようございます!
明日はいよいよ最後の通常登校日。
今日がみなさんにする最後の「お話し」です。
テーマは「どちらに進むか迷った時」です。

みなさんのこれからの人生で、
分かれ道や大きな選択を迫られることが
何度かやってくると思います。

そんな時は「面倒な方向へ」進んでみては
どうかなというお話です。

先週、卒業研究発表会では
この「面倒な方向」を進んでもらいました。
そう!みなさんにはプレゼンの原稿をあえて
全員に暗記してもらいました。

今ではパワーポイントの「発表者ツール」や
大きい舞台ではプロンプターなど、発表者の負担を減らし
スマートに見せてくれる道具がいくつもあります。
わざわざ原稿を覚えるなんて、
とても「効率が悪い」ことかもしれません。

ですが、あえてすべて覚えて「自分の言葉として」
発表に臨んでもらいました。

その結果、皆さんは感じたはずです。
あの緊張感、仲間を応援する心の声、
ライバルチームのメンバーにさえ声なき声援を送りましたよね。
「がんばれー!大丈夫だ!できるぞ!!」と。
おかげで1年生も引き込まれる様に発表を聴き入っていました。
あの場の空気が変わったことを感じたと思います。

私たちはあえて困難な方法、
手間のかかることを選択することで
一段違った経験を味わえるのです。

効率という面では無駄に感じるかもしれません。
ですが、動物と人間を隔てているのは
この「効率を無視すること」が一つ挙げられるかもしれません。

ほら!熊が冬眠するのは冬に動き回って餌を探すより、
じっとしている方が「効率がいい」からですよね。
ナマケモノがじっとしているのも、
生き抜くために「効率がいい」からです。

一方で私たち人間は時にとんでもなく、効率の悪いことを好みます。
例えばプラモデル。完成品を買えばいいよね!(笑)
なんでうまく作れるかもわかないのに、あえて挑戦するのでしょうか。
ゲームやスポーツだってそうです。最初から簡単にできるものを選べばいいのです。
わざわざ難易度の高いものや強い相手に挑戦することはありません。
でも、私たちは挑戦することを諦めることはないでしょう。

「効率の悪いこと」には
私たちの成長を促す何かがあるのです。

そして、私たちは自分の成長を心から願っている。
その経験が、人として他には替え難い喜びがあるのです。

もちろん、みなさんの人生においてそれぞれの分岐で
その時その時に自分自身で考えて選ぶことですが、
なんのために生きているのか、どうすれば素晴らしい時を
過ごせるのかを考える時、「面倒な方向」へ進むことは
悪くはない考え方の一つだと思うのです。
どうかな?

さぁ!それでは、
最後の学生生活を美しく締めていきましょう!
本日もよろしくお願いいたします!



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