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2020年02月03日

学びの成熟

おはようございます!
週一回のショートホームルームでの話も
1年生としては今朝が最後となりました。

春休みに向けて、今日は少し考える話題を……。
私自身も考え中のことなので、
こうなんだ!という答えはありません。
ぜひみんなも考えてみてね!

テーマは「成熟」です。
私たちは様々な経験を通して成長してゆく中で、
「成熟した人間」になりたいと理想を描いています。
これは「食べ物」で例えるととてもシンプルです。
成熟
幼いころ、主に口にするのはミルク。成熟するにしたがって
肉や魚を欲して食します。生まれたての赤ん坊が、
「肉汁の滴るサーローンステーキもってこい!」と
叫んだら怖いですよね。(笑)

これは「食べ物」と「身体」の
成熟度がリンクするからだと思います。

赤子はミルクなら飲めますが、
肉を咀嚼する能力まではありません。
大人は肉を噛み切る能力がありますし、
狩猟する能力もあります。

人と食べ物に関する
「成熟度」はわかりやすいでしょ!


さて、「学びの成熟」はどうでしょう。

幼い学びは「知識」につながり、
成熟した学びは「知恵」になると考えてみました。
学びによって知識を得て、そこからさらに考え
成熟させた知恵で「アイディア」や「解決法」を見出すのです。
いきなり「知恵」は出てこないんだな!

ところが、インターネットが広がり、
スマートフォンが普及することである誤解が
発生してきたと思います。それは……

あふれる「情報」を「知識」と取り違えることが
多くなってきたのではないかな?ということです。
何かわからないことがあれば検索し、
引き当てられた「情報」は
あたかも「自分の知識」のように見えるでしょ。

でも、それは学び取ったものとは違う「検索結果」です。
ところが、私たちはそれが自分の知識のように
ふるまうことができますし、そう感じていることが多いのです。
それでは、なかなか「知恵」まで到達できません。

「理解していない物事であっても情報であれば、
 いくらでも手に入れることができる時代」
これはどうして、厄介な時代なのだと思います。
咀嚼しきれないお肉が目の前に山積みになるのです。

だからこそ今、私たちは「学びを成熟」させるために、
工夫が必要なのではないかな。

もちろん、「情報」は「知識」や「知恵」の
ベースになるものなので、必要なものです。
だからこそ、勘違いしてはいけないと思うのです。

みなさんは「情報処理」という分野を勉強しています。
ですから、なおのこと「誤解」が生じないように、
これまでの学びと、来年度からの学びが
どのように「知識」となり
「知恵」につながるのかをイメージしてみよう。

それでは、今週も張り切ってゆきましょう!


本年度も、勅使川原淳のショートホームルームに
お付き合いいただきありがとうございました。

今年度から毎日ではなく、お話を週に1度のペースに変更しました。
他の日は、学生が「声」を出す朝の内容に変更したのです。
わずかなことですが、私も工夫を続けて「生きる」ことを
共に学生とより真剣に心を傾けて考えてゆけたらと続けています。

新年度は4月からになります。
それまでは、これまでのお話を読み返して楽しんでいただければ幸いです。
ブログ内容に関するご質問などありましたら、
お気軽にコメントなどお寄せくださいね。

それでは、春にまた会いましょう!


Posted by てっしー先生 at 18:09│Comments(0)
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